Q.
●下水道の種類 下水は、汚水(家庭や工場等からの排水)と雨水に分類されます。これを排除する下水道は、県や町が整備・管理しますが、規模や目的によっていくつかの種類に分類されます。
1) 公共下水道 主に市街地の下水を排除・処理する下水道で、市町村が整備・管理します。1つの市町村単独で汚水を処理するための終末処理場を有する「単独公共下水道」と、流域下水道に接続し、汚水の処理をその終末処理場にまかせる「流域関連公共下水道」の2種類があります。
2) 流域下水道 河川や湖の流域内にある複数の公共下水道からの下水を、行政区域を越えて収集・処理する下水道です。関係市町村から出る下水を集める幹線管渠・ポンプ場と下水を処理する処理場は、原則的に県が整備・管理します。
●下水道の排除方式 下水を排除する方式には次の2種類があります。
1) 分流式 汚水と雨水を別々に集めて排除する方式で、汚水は終末処理場で処理し、雨水はそのまま川や海に放流します。
2) 合流式 汚水と雨水を一緒に集めて終末処理場で処理する方式です。
●下水道の施設 下水道の施設には、次のようなものがあります。
1) 下水道管 汚水を流すための円形の管であり、直径が150mmから流量によって大きくなります。また、管の途中には、維持管理のためのマンホールを設置します。このマンホールには、地形的に自然流下では管が深くなる場合、マンホール内のポンプで汲み上げ、管の埋設深さを浅くするマンホールポンプがあります。
2) 排水設備 公共下水道に汚水を流すために、各家庭の敷地内に設置していただく、管やますなどの設備で、公共汚水ますへ接続します。排水設備は下水道を使用される方で設置管理をしていただきます。
3) 公共汚水ます 各家庭や事業所等から排水される汚水をまとめるためのますで、取付管へ接続します。下水道を使用される方の敷地内に、原則として1基設置し、町が管理します。
4) 取付管 公共汚水ますから汚水を適切な状態で排水するための管で、下水道管へ接続します。取付管は町が設置管理します。
5) ポンプ場 下水道は、自然流下を原則としており、下水道管を埋設する場合、適当な地形勾配がなく、河川横断など障害があると著しく深くなります。このような場合は、下水道管の途中にポンプ場を設け、一旦汚水を地表近くまで汲み上げます。
6) 終末処理場 集めた汚水をきれいな水に生き返らせるための施設です。
性状によりリサイクル方法もいろいろあります
例 1)下水道汚泥を脱水・乾燥させガス化(水素・一酸化炭素)に転換して、ガスエンジンで発電 2)下水道汚泥を脱水ケーキ(脱水処理後の汚泥)や焼却灰を溶融することで焼却以上の減容化を実現するとともに、生成された溶融スラグを路盤材などに利用する。 3)凝集・分離方法により汚泥から水分を分離乾燥後セメント原料へ再利用(無機汚泥) 4)脱水ケーキに副資材(バーク等)を混ぜ発酵させて肥料や土壌改良材へ再利用。
当社に於いては、有機性汚泥をメインにしておりますので中間処理後(脱水)堆肥化施設で 発酵堆肥化してコンポストとして農地へ還元しております。
堆肥(たいひ)化は、例えば生ごみや動物の糞が土の上に落ちたときに、何日か経つとこれらが土になってしまう自然の仕組みを利用したものです。汚泥の堆肥化の場合にリサイクル製品となる堆肥とは、農業や園芸で利用される土壌改良剤のことです。そして、汚泥の堆肥化とは、微生物の力を借りて、植物にとって有用な形に汚泥を分解することです。まず、微生物が働く環境にするために、汚泥の水分が多い場合は木屑などを加えたり、できた堆肥の一部を返送したりして、汚泥の水分量を調整します。次に、5〜14日間、汚泥に含まれる微生物、あるいは返送された堆肥中の微生物に汚泥を分解させ、またその過程で発生する熱で高温を維持し、汚泥に含まれる有害病原菌を殺菌します。多くの場合は、この過程中、空気を供給して微生物の活動を促進させます。さらに60日ほど常温において、常温で働く微生物に汚泥を完全に分解させると完熟堆肥が出来上がります。
●堆肥の効果は? @土壌構造の改善 微生物によって動植物が分解されたもの (腐食質)の粘性により、土の微粒子がくっつき合って塊をつくる(団粒構造)ことで、微粒子部分では水もちが良く、塊内部では空気を含む、植物の生育に都合の良い土壌ができます。
A肥料効果を高める 団粒構造により、肥料成分が保持されやすくなります。また、堆肥そのものにも若干の肥料成分が含まれる場合があります(堆肥の原料によって、その成分や含有量が異なります)。
B有害物の阻止 腐食質は、土壌中に微量存在する、植物にとって有害な金属(アルミニウム、銅、鉛、、カドミウム)と反応して、植物に害を与えない形にします。
参考文献:「コンポスト化技術ー廃棄物有効利用のテクノロジーー」 藤田賢二著 技法堂出版