先週、いつもの埼玉県経営品質協議会主催の講座に参加をしてきました。今回のテーマは「マーケティングとイノベーション」でありました。その中で心に残った内容を紹介します。
米国の大手化学・電気素材メーカーの経営革新のキーは”創発”であったそうです。社員一人ひとりに新しいサービスや新商品に関するアイデア出しを義務付け、会社の伝統としてしてきたというのです。もちろん商品開発には無数の失敗があり、何万通りのアイデアの中から一つヒット商品にまでこぎつけるものがあるかどうかという確率のようです。
①「15%ルール」⇒伝統の基準。勤務時間の15%までを自分で選んだテーマや創意工夫にあてるよう奨励する
②「30%ルール」⇒売上の30%を過去4年以内の新商品・サービスであげるよう求める
③「新商品フォーラム」⇒すべての部門で新しいアイデアを出させる
④「テクニカルフォーラム」⇒アイデア、技術、革新について全部門で刺激し合うようにする
⑤ゴールデン・ステップ賞⇒新しい事業を作り上げて成功を収めた社員に贈られる
「多産多死(たさんたし」
大切な事は答えを出すことだけでなく、まずは”アイデアを沢山出すこと”である。そう定義付けているそうです。そして社員の創発を促す仕組みとして会社に浴室やスポーツジムを設けたり、勤務中に散歩を義務付けたりしています。「創発経営」=「健康経営」になっている。業績を上げるより「イノベーションを起こす」事に高い価値を置く。その徹底ぶりに感銘を受けました。
同時に、新規事業を生み出すには並々ならぬ努力が必要であるという事にも気付かされました。一朝一夕にそれらは絶対に出てこないのです。タカヤマの新しい未来づくりに向けた努力。身体をフルに動かし、調査をし、頭に大粒の汗をかいて考え抜くような努力を自分も今以上にするべきだと感じました。ぜひチャレンジしていこうと思います。