先日とある企業の記事を目にしました。先代の時代の開発によって特許を取得し、今も躍進を続ける企業です。
この会社のすごいところは、まず定年制度が無い。高齢者でも本人が望むならば働き続けられる。社員が病気になっても本人が望むならば雇い続ける。がんを患った社員さんも中にはいらっしゃるといいます。
「社員は家族」。先代の教えを守り続ける2代目社長さんは、この終身雇用に後継者としての在り方を見出しているといいます。およそ15年後の2040年には日本の労働生産人口は今よりも20%減少すると言われています。人間一人ひとりの能力をフルに活用し、キャリアプラン=人生設計と捉えなければ人は定着しない時代。「人間に頼るか、頼らないか」という議論はそこかしこで起きていますが、やはり私は中小企業は人を大切にしなければ生き残っていけないと考えています。
当社とは業種も違うし、社風も違う。しかし、ずっと安心して働ける職場があるという事はどんなにそれぞれの人生に活力を与える事でしょう。人間には寿命があるが、企業に寿命はありません。当社も創業65年を経過し、人間でいえば熟年期となりますが、まだまだ成長する会社であり続けなければなりません。それには年長者も若者も一丸となって目標に向かっていけるのが正しい姿。人に優しく、仕事に厳しい会社がまっとうな会社だと思うのです。
どんな会社を作るか。それには、そこに集う人間の考え方がそのまま企業風土となると感じたトピックスでした。
