今年1月、東京都港区のビルで火災が発生し入居者3名が大けがをした事故がありました。原因は『スプレー缶を処理する為にハンマーでたたいて壊していたら爆発した』と証言しています。札幌市では不動産会社社員が120本の消臭スプレーを廃棄する為、中身を抜く作業をし終えて、給湯器に着火したとき大爆発を起こす事故が発生しています。又、大阪市高槻市の倉庫で大量のスプレー缶のガス抜き作業中に爆発し3人が死亡する事故もありました。
環境省は2009年以降、スプレー缶の処理について『穴を開けない』ことを全国の自治体に周知してきました。しかし、現場ではゴミに混入しガスが残留したスプレー缶が原因での車両事故が相次いで起きていています。
環境省と現場である自治体とのジレンマが続いている状況です。環境省が通達を出したにも拘わらず『穴あけ不要』を推奨する自治体が4割にとどまっています。所沢市においてもスプレー缶のガスを抜かないことを推奨しています。
そして、このような事故情報が流れる中でも、スプレー缶による事故は、毎年100件から120件コンスタントに発生しているのです。所沢市でも過去にパッカー車がスプレー缶を巻いてしまっての火災事故が起きています。便利で使い勝手の良い携帯コンロは冬だけではなくキャンプや野外活動でも使う機会が多くなったと言います。加えて、リチウムイオン電池や使い捨てライター混入による火災事故にも引き続き注意が必要です。
改めて、収集時の異物混入に充分注意し作業を進める必要があります。