先日、お気に入りのとあるラジオ番組の中でとても興味深い話がありました。順調に社業を拡大していた会社がコロナ禍の中で事業縮小を与儀なくされた時の経営者の話です。
「一度、“祖業”に戻る。原点に返り、またチャンスが訪れたら勝負すれば良い」。その経営者は元々行っていた柱の事業だけを残し、拡大した事業は全て閉鎖したそうです。
口で言うのは簡単ですが、とても大変な決断であったと思います。商売への考え方や原理原則を見た気がしたとパーソナリティーの方もおっしゃっていました。祖業とは当社で言えば汲み取りの仕事であったり、故郷・ところざわがそれにあたります。自分達のルーツはどこからきているのかを知り、いざという時は正しい判断をすべきだという事を感じました。もちろん社業はこれからも伸ばしていきますが、“祖業”に感謝する気持ちは絶対に忘れてはいけません。
儲けより、正しさ。「頭」さえ残せば、「手足」はいつでも作る事ができる。物事の順序について考えさせられるトピックスでした。