狭山湖は山口貯水池、多摩湖は村山貯水池、ともに東京都の水源地として狭山丘陵の谷をせき止めてつくられた人工湖です。
水源のほとんどは多摩川に依存しますが、日本のダム湖百選に選ばれているダム湖です。ダム湖百選に選ばれているダムの多くは、戦後の復興期に産業振興の工業用水や都市生活の水確保の為につくられましたが、戦後の生活にゆとりが生まれた人々の憩いや娯楽の場として観光資源となっていました。
狭山湖は東京都民の水確保のため、多摩湖に次いで7年の歳月をかけ昭和9年に完成しましたが、日本は戦争真っただ中であり湖の観光要素を活用するには至りませんでした。太平洋戦争が終結して経済復興が進み、少し余裕のできた人々が娯楽の場をもとめるようになり、狭山湖は東京郊外の日帰り観光地として脚光を浴びるようになりました。
昭和25年には西武園が、翌年にはユネスコ村ができ、狭山湖は箱根芦ノ湖や富士見の河口湖に並ぶ観光地となりました。 その後、奥多摩や黒部湖をはじめとするダム湖観光が大流行しましたが、狭山湖と遊園地はダム湖観光の先駆けだっと言えます。
私たちが身近に感じている狭山湖と西武園遊園地にはこんな歴史があったんですね。
その西武園ゆうえんちは現在、 開業70周年を迎えます。 心あたたまる幸福感に包まれる世界”をコンセプトに 、 2021年5月19日(水) に リニューアルオープンの予定です。その件はまた別のブログで。。。
※画像はお借りしました