2024年から新一万円札に採用される渋沢栄一の名前はみなさん一度は聞いたことがありますよね。渋沢栄一は近代日本経済の父と呼ばれるように、数々の功績を残した大人物です。現在埼玉県が顕彰する「埼玉三偉人」と称される国学者でもあります。
では、その三偉人のひとり塙 保己一という人物はご存じでしょうか? 本庄市生まれの塙保己一は、江戸時代後期に活躍した全盲の学者です。
渋沢栄一は、塙保己一の遺徳の顕彰や 塙保己一 が遺した群書類従の版木の保存等に大きな働きをしたことも知られています。渋沢栄一は東京の温故学会の設立にも深く関与し、昭和2年(1927)には会館を建設しています。その開館記念式典での言葉で塙保己一 についても触れています。ふたりは同じように武蔵国北部の出身でした。式辞にあるように「生地を同うする者」という同郷意識が強くあったのかもしれません。
埼玉県本庄市には 塙保己一の遺品及び関係資料(埼玉県指定文化財)を収蔵展示した塙保己一記念館があります。館内では塙保己一の残した偉業について紹介されています。
次回はみなさんも使ったことがある“あれ ”と、塙保己一 についてご紹介します!