TAKAYAMA-LOG

社員のブログ

2020.6.30

日々の出来事

汚泥の凝集・脱水実験

タカヤマの「エコジョイン北関東」は、産業廃棄物の【汚泥】を脱水する中間処理施設です。日々大量の汚泥を受け入れていますが、果たして脱水処理とは実際にはどのような方法なのでしょうか?先日、社内研修として、汚泥のサンプルや脱水処理に必要な道具を用意し、ちょっとした脱水処理の実験をしてみました!

今回のブログは少々長いかもしれませんが、是非お付き合いくださいませ(^^;

先生は営業部S係長です!

左から、サンプルはバキューム車でエコジョイン北関東へ運ばれてきた汚泥、真ん中のフラスコは汚泥を受け入れるピット、そして右の瓶は排水処理施設を模しています。

まず、汚泥(バキューム)をフラスコ(ピット)に投入。その中に凝集剤を添加します。(実際は投入されたピットとは別のタンクで凝集剤を添加しています)凝集剤を入れることによって、水中に含まれる懸濁物質(汚れの元となる様々な粒子)を反応させ、からめとっていきます。
フラスコをかき混ぜると…
汚泥が、懸濁物質の固まりである「フロック」と、きれいな水に分離しました!

凝集剤で分離された汚泥

この凝集されたフロックを脱水機で脱水し、さらにしっかりと水気を絞った上で、残った汚泥を最終処分場へと運び、肥料として再生利用しています。そしてきれいな水も、もちろんまだ放流出来るほどの水質ではありませんので、エコジョイン北関東の排水処理施設で沢山の槽を通し、微生物の力で放流できるほどまでの水に浄化し、川へと放流します。

ちなみに、同じ汚泥であっても、調味料やジュースのように濃度の高い廃液の場合、汚れも濃いため同じ量の凝集剤を使用してもその差は歴然…
全然凝集されないんですね。

左:濃度の高い汚泥

そういった時はどうするかというと、濃い汚泥に比較的薄い汚泥を混ぜ、凝集がしやすいように濃度を調整しています。 受け入れる汚泥の濃度や量は常に一定ではないので、その調整や排水処理への負荷、人件費等を換算しなければならないため、どうしても受入単価に差が出てきてしまうというわけです。

ちなみに、一般的な製造工場等に設置してある排水処理は、搬入された汚泥を排水処理施設で処理し、それから凝集、脱水をしますが、エコジョイン北関東ではまず初めに汚泥の凝集、脱水を行い、その後排水処理施設で処理しています。
これは、エコジョイン北関東で受け入れている汚泥の状態があまりにも多岐に渡るため、そのまま排水処理施設に流すことは難しいからです。まず脱水で大きな汚れを取り除き、排水処理施設へかかる負担を減らした上で、さらに精度の高い処理を行っています。

エコジョイン北関東の脱水や排水処理に興味がある方は、是非タカヤマHPをご覧になってみてください!各処理施設の一連の流れをご紹介しています。
http://https://www.odei.jp/ecojoin/

ちなみに、実験終了後の様子ですが…

おやおや…? なにやらまだカメラを回している模様…

まるでYoutubeのような…??何をしているかは、まだ秘密です^^

営業部 営業支援グループ

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