2020年7月17日・18日の2日間、若タカ会で外部研修に行ってきました!
若タカ会では例年、7月の中旬に外部研修を実施しています。
昨年は弊社も取り組んでいるSDGsについて、先進的に取り組んでいる企業様の視察、弊社のお客様のワイナリーの見学、エンターテイメントを学ぶという意味で、ほうとうづくり体験など、幅広く活動を行いました。
この外部研修は若タカ会の運営委員を中心に研修先の案を出し合い、段取りを全て考えます。もちろん大変なことも多いですが、通常とは違う視点から様々な企業様の取り組みを学べる外部研修は年に1度の大変貴重な機会であり、若タカ会メンバーも楽しみにしています。
今年は新型コロナウイルスが流行し、外部研修自体の活動が危ぶまれましたが、3密を避ける、ソーシャルディスタンスを保つといった感染症予防対策を十二分にとり、無事に実施することが出来ました。
今年の外部研修は、ずばり「皮むき間伐」です!
「皮むき間伐」とは?
成長に伴って混みすぎた森林の木の皮をむき、立ったまま枯らすことにより、森の中に光を入れる間伐方法です。若タカ会の新たな環境貢献活動として今回の研修で皮むき間伐の体験を行い、今後の全社的な活動に取り入れよう!といった趣旨もあります。
間伐活動は2日間にわたって行われ、はじめに間伐活動を行っているフォレスターズプラス様より、日本の山、森林事情についてご説明いただきました。
ご存じのように、日本では春先のスギ、ヒノキ花粉に悩まされる方が多いです。(私もそのうちの一人です…)原因として、間伐されずに成長を続けてしまうと、通常よりも花粉を多く出してしまう事が挙げられます。
また、近年の林業の衰退や外国からの安価な木材によって日本の山は手入れが全くされず、更にスギやヒノキが増え続ける現状です。
さらに、面積当たりの森林量は世界3位にもかかわらず、木材輸入量は世界3位と言った事や家を新築する際の価格を抑えるため、木材に接着剤を使用する建築方法が主流になりつつありますが、その接着剤が体に悪影響を及ぼす危険があるなど今まで知ることが無かった現状を学ぶことが出来ました。
そしていざ、間伐活動です!
皮むき間伐は重機や機械を使わず、人の手によって皮むきを行います。
まず、面積当たりの木の量を計算し、この結果を基に、間伐する木を選定。その後、木の皮を鎌で切って隙間を作り、その隙間に竹の棒を差し込み、あとは下に向かって引いていくだけです。
とても力が必要そうですが意外とそうでもなく、老若男女誰でも簡単に皮をむくことができそうな感じでした。むいた後はこんな感じです。
2日目は昨日同様 に間伐活動 を行った後、伐採した木を加工する工場の見学を行いました。
普段はあまり実感はしませんが、木は大きく、重たいです。それを加工するにはそれ相応の機械が必要です。今回、実際に機械が動いているところは見られませんでしたが、その大きさや重厚感から、迫力があり、危険と隣り合わせな作業であると感じる事が出来ました。
その後は植林活動を行いました。
間伐するのになぜ植林をするのか?疑問に思う方も多いと思いますが、実はこの活動は植林まで行うのがセットなのです。
現在の日本には広葉樹の数が少ないため、水害や地滑りの増加や、地下水の減少、山や森の中のえさ不足のために発生する獣害の数が増えています。広葉樹の数を増やすことによってそのような災害を減らすことが出来ます。植林活動が実を結ぶのは気が遠くなるほど長いですが、未来のために、今できることを行う事が大切だと仰っていました。
今回の活動を通じて、日本の山や森林の現状について、知ることが出来ました。従業者の高齢化、海外との価格競争などのによって日本の山は荒れてしまっています。だからこそ、私たちは山を守る為に活動を行い、またそれを発信することによって少しでも多くの方に目に触れてもらえるようにしなければならないと感じました。若タカ会の新たな活動として、今後も継続的に活動を行ってまいります!
今回ご協力いただきました関係各所の皆様に感謝申し上げます。
大変お世話になりました。ありがとうございました!
若タカ会